らくらくらいふ

おだやかでおちついたきもち、それだけ

遠吠え

教室のホワイトボードに吾輩の1月給与明細マグネットで貼り付けて、横に血文字でR.I.P.と添えたらこの世で最も鬱屈したホワイトボードのできあがりだ、ふえぇ地元の進学校を卒業してもこの程度の月収で働かされるんだ、俺らに未来はないねと生徒全員に思わせて、3月末退塾者歴代最高記録を樹立して社長から侮蔑の言葉を頂こうかな、やたら社員の揚げ足をとって非難するマウント取り太郎の靴の中にそのまんまグレープの噛み終わったやつ入れてクシシシシと楽しそうに笑う妄想でもして溜飲を下げるとするか

 

 

 

 

 

こんな会社はやくやめてやる、と言い続けてもうすぐ1年になる訳だけど、そんな会社にしかい続けられない己の無能さを恥じよといいたいね、うるさいうるさいっ、自分はもっとすごい奴だって、やればできるやつだってずっとずっと勘違いしてたんだもん!しょうがないじゃん!!俺の心の声ならもっと俺に優しくしろよ、1番の味方でいろよ、あ~嫌いだな、俺嫌いですこいつ、理由は僕に優しくないから

 

 

 

 

 

生徒に嫌われたとか、これ以上話しかけると嫌われるからよしとこうとか、でも一切話しかけないのは大人としてよくないからとか、でも生徒に無視されたり冷たくあしらわれると心が痛くてたまらないからやっぱり話しかけるのやめとこう、一切関わらなければ傷つくこともないもんね、でもそれは大人として…とかいって永遠に苦しみから抜け出せない今日でした。普通に生徒に嫌われるの辛すぎるんで、今日も嫌われてないかな?のチェックで生徒一人一人の顔色を窺うのと嫌われてるとしたらいつ嫌われたか、あの時なにを言って嫌われたのか、の洗い出しでA4用紙をたくさん使って引き出した記憶をEvernoteにまとめ終わった途端、だからなんなんだよ!!!と思いっきりキーボード叩きつけて貴重な1日をドブに捨てた後悔をまたEvernoteに綴るのでした。

 

 

 

 

 

普通の人が当たり前にやり過ごせることと一生対峙して、普通の人がつまずかないところで大きくつまずいて、ことさらに痛がったりして、誰か痛がってる僕を見つけて心配してくれないかな、という淡い期待を抱きつつチラチラ周りを見回せば、みんな背を向けてこっちを見ようともしないから、どいつもこいつも未来に向かって進んでいくもんだから、眩しすぎる背中を呆然と眺める取り残された僕はいよいよ独りでうずくまってしまって、だから駄目なんだ、と頭まで布団をかぶってしまったのです。

 

 

 

 

悲観的な人間というアイデンティティを獲得して少しでも特別な存在になろうとしてんのになかなかうまくいかなくてよ、こんな卑怯な生き方じゃ人生に嫌われるって本当に分かってんのか?意志の力は今日も負けて、布団から這い上がることができなかったから、ただひたすらに、ただただひたすらに、後悔のマントラを唱えていたのです。

 

 

 

 

 

人生間違えた、人生間違えた

何百回と唱えてきた

なじみのあるフレーズだから

心地よく身体に響くね

人生間違えた、人生間違えた

兄弟みたいなこの言葉

後悔の言葉に親近感を覚えたら

さすがに負け組と言って差し支えないだろ

後悔の言葉に仲間意識が芽生えたら

さすがに負け組と呼ばれて然るべきだろ

 

 

 

 

 

活躍してる同級生をみると

心が痛くてたまらないから

4年前にやめたFacebook

誰の活躍も見えないように

見えないように

だらしない自分をみられるのが

みじめでたまらないから

誰にも見つからないように

見つからないように

 

 

 

 

 

高校の卒業アルバム開いたら

あまりに生き生きしてたから

嫌いな顔だと思ってすぐに閉じた

僕を傷つける顔だと思ってすぐに閉じた

昔の自分にさえ裏切られた人間が

最後に逃げ込む場所っていったら

この布団の中しかねえだろ