らくらくらいふ

おだやかでおちついたきもち、それだけ

サンタさんへ

 

わたしのクリスマス

サンタさん、過去をください

もう一度2012年をください

そしたら絶対今度こそうまく生きますから

うまく生きてたくさんの人に褒められて

お母さんにも褒められて

お父さんにも認められて

みんなに褒められて、尊敬されて

そんな自分を大好きになって

たくさんの人と仲良くなって

たくさん笑って、心から楽しくて

友達も今度は避けません

友達になってしまうのが嫌で冷たい言葉を投げつけたときに流れた最低な空気

LINEの追加も断りません

友達になってしまった瞬間、彼の前から姿を消しません

電話番号も変えません

退学もしません

最低な自分、最低な自分は、

たくさんのひどいこと、こんなに

忘れてた自分は

そんなんだから、布団の中なんだよ

因果応報だな

たくさん嘘をついた

最低な嘘を平気でついていた

たくさんの人を裏切った

夢のための必要経費だと思ってた

夢が叶ったら、そのとき悔やもうと思ってた

自分さえ良ければいいという

エゴイスティックな心を天に捧げて

「この犠牲を無駄にせず、立派な人間になります」

って白々しい演技で済まそうと思ってた

こんなに

汚い汚い布団の中で

汚い汚い涙を流してる自分は

汚くてどうしようもなくて

救われるはずがなくて

救われるべきではなくて

過去の失敗と罪悪感で

こんなはずじゃなかったって

足バタバタもぞもぞさせて

そうしてたら全部消えてくれるのか

いいからよこせよ

2012年をよこせ

それさえあれば全部がかわる

幸せになれる

2012年をよこせ

無駄に生きた7年間を

過去へ通じる道はどこだ?

時間を逆走する次元の入口は

いや

ここが過去だ

過去に閉じこめられてんだ

ずっと、ずっと閉じ込められてんだ

もしもあの日に戻れたらって

都合のいい逃げ道

人を駄目にする魔法の呪文

階下から電話の音が聞こえる

こわくてこわくて、はやく消してくれ

ごめんなさい

誰に向かって謝ろうと

時間を返してはくれないんだ

だったら誰が謝るかよ

 

ずっと最低な毎日を生きてやる

ずっとずっと最低な毎日を生きてやる