らくらくらいふ

おだやかでおちついたきもち、それだけ

リープ、リープ、私以外へ

ぴょーんてジャンプしたら

人よりも長い時間浮遊して

もっと力入れてぴょーんてジャンプしたら

想像以上に高くなってしまって

学校の緑色のネットを越えてしまったから

こりゃ、やばい、と思ったけど

自分の知らない高さまでとんでしまった

もう地上に降りられなくなるのでは?

みたいな不安感も普通じゃなくて好きで

「普通じゃなくて好きで」

ぴょーん、ぴょーんととんだ

みんなみてくれ

わいはこんなに高くとべるんや

すごいだろ、すごいだろ

夢の中でも誰かに認められたくて

ずっととんでるうちに

地上に戻れなくなる高さまで

とんでしまっていた

この不安感が好きだった

もう戻れなくなる

不安感が好きだった

普通じゃなくて好きだった

そんな夢をみたのが一週間前で

その感覚が1週間忘れられないのだ

 

 

 

普通っていうのは

当たり前の毎日に当たり前にやってくる

何かに縛り付けられたような苦しさ

脳内を拘束されるような苦しさ

空を飛ぶのではなくて

自分の力でジャンプして

明らかに自分の力ではない力を感じて

人間離れした跳躍

あれは私に何を気づかせようとしてたのか

 

 

 

普通じゃなくて好きだった

普通じゃなければなんでも良いのか?

YouTubeで起業家の動画見て

胸を痛めるのは普通の人間

ギラギラしてる熱い人間が嫌いだ

理由はギラギラしてて熱いから

熱く生きなければ生きる資格がない

人のために生きない人間は害悪だ

とでも言いたげな熱いメッセージと

ギラギラした笑顔を見ると

もう何にもなりたくなくなっちゃって

確かに起業はしたいけど

確かにお金は欲しいけど

熱くてエネルギーあふれる人と関わりたくないから

かといって暗い人とも関わりたくないから

結局人と関わりたくないから

ひとりになりたいから

ひとりで生きていきたいから

誰とも深く関わりたくないから

誰とも協力したくないから

誰にも指図されたくないから

誰からも責められたくないから

誰からも嫌われたくないから

起業したい、って言ってるだけだ

これがそんなに悪いことか?

世の中のため、なんて言う人間になりたくないね

世の中のため、と言ってる人に傷つけられてきたからね

正論は反論できないから暴力的だね

立派な人間は否定できないから暴力的だね

否定すると否定されるから

肯定して肯定されようとする

作用反作用の物理は宇宙全体の法則か?

そんなことどうでもいいから

ぴょーんぴょーんとジャンプするんだ

少しでも地上にいる時間をなくすんだ

少しでも人との繋がりから離れるんだ

ぴょーん、ぴょーん

この不安感は解放への予兆か?

 

 

 

やさしい人に囲まれて生きていきたい

やさしい人はこの地球上で僕しかいないから

一生ひとりで生きていきたいのです

そのはずだったのに

今日も自分を責め続けたから

結局僕にやさしくしてくれる人なんてどこにもいなくて

布団の中で潰れていました

布団の中で潰れている生き物にも

自我は存在するんだ

きもい生き物の自我なんて

なんの価値もねえから早く捨てなよ

布団に潰れたまま私がログアウトして

永遠にログアウトして

誰かが代わりに生きてくれることを望みます

私はここで死にますからね

誰か気づいて優しい言葉をかけてね

はいはい、俺なんか死んだ方がいいんでしょ、死にますよ、といって窓に足をかけて僕らのほうをチラチラ見てたクラスの陰キャ

あれは僕だった、言動全てに共感したから

こっちみんな、はよ死ねや、と言われて

悔しそうに教室を出ていった

死ねや、死ねや

お前らが死ね

嫌われたくない、の単純なコードだけで動いていた哀れな腰巾着アンドロイド、最低な人間共のご機嫌を損ねないように傍観するだけのゴミ屑よりは全然ヒーローだった

嫌われ者どうし仲良くできなかったのは

僕もあいつが嫌いだったから

僕は人を嫌うくせに

誰からも嫌われたくなかった

 

 

 

 

僕の好きなもの

チョコパイ

ファミマのドーナツ

カレー

ラーメン

ラブライブ

かわいい声優さん

休日の朝

布団の中

 

 

 

 

だからどうしたんだよ

最低な人間が

汚い心を満足させた

うれしかった

たのしかった

幸せだ

そんでそれが一体どうした?

だからなんなんだ

おいしい

うれしい

しあわせ!

だからどうした?

それがどうした?

何の意味もない

何の意味もないよ

 

 

 

人を傷つけた事実は一生消えない

人生を無駄に過ごした事実は一生消えない

時間は戻ってこない

みんなは戻ってこない

今ならもっとうまくやれたのに

戻れないんじゃ意味がない

生きる意味がない

価値がない

うれしい

たのしい

しあわせ

って言ってる時の

だらしなくゆるんだ心が

なんだか憐れで可哀想だから

無駄にした7年間思い出して

何も思い出せないほど空っぽだったことに

かなしくなって悔しくなって

腹立たしくなって

苦しくなって

「これこそ私らしい」

ようやく落ち着いて眠れるね

おやすみ