らくらくらいふ

おだやかでおちついたきもち、それだけ

人間を使え

 

「どうして自分は彼になれないんだろう」

という言葉を呟いた瞬間

だからだな

だからなれないんだなと納得した

自分が彼になることは不可能だ

自分は自分だから

自分は不変

あいつ変わったな、というとき

あいつが変わったのではなく

あいつから別の存在に転換したのだ

彼になりたかったら

その空間から自分を除け

「彼になる」ではなく

「彼である」

 

 

この空間に自分は存在しない 

 

意識領域に彼しかいなければ

 

当然彼しかいないので

 

彼である、のだ

 

彼になれるとかなれないとか

 

言った瞬間に「2人」いなければならず

 

むつかしくなる

 

 

 

 

簡単に落ち込んだり

簡単に腹を立てたりするのは

人生を重くとらえているからだ

あらゆるものごとが、

重いものだと信じきってる

実際は、何か違うことをすれば

簡単に現実は変わっていくし

何か違うことを試せば

重く不動に見えた苦悩が

簡単に色を変えたりふっと変質したり

「重くとらえる」

まさにそうだ。重くとらえてんだ。

重くないものを重いとみてる

 

 

 

 

人間というシステムに分からせてやれ

明るい言葉を100回呟いて

それで変わらなければ1000回呟いて

それで変わらなければ10000回呟いて

たったこれだけで明るい人間になれると

人間というシステムに分からせてやれ

覚えたいものがあったら100回思い出す

それだけでいいんだと

人間である以上は、避けられないんだと

繰り返したものが自分のものになることは

繰り返したものそのものになるんだと

人間というものは繰り返しでつくられて

繰り返したものに否応なしに染まってしまって

そのうち、繰り返したものそのものになるのだ

繰り返したものになってしまうことは

人間である以上は、避けられないんだと

人間というシステムに分からせてやれ

 

 

心が苦しいなら空を見ればいいよ

上を見ながら悩み事をするのは難しい

これが人間のシステム

好きか嫌いか、嘘か本当か、ではなく

人間である以上、人間のシステムの下にいるのだ

心臓に包丁を突き立てればちゃんと死ぬよ

苦しみながら生きていくであろう自分も

今すぐ終わらせることができるよ

これが人間のシステム

 

 

 

右手をあげれば右手が上がる

左手をあげれば左手が上がる

おもしれえおもちゃだな、人間は

立とうと思えば立てるし

座ろうと思えば座れる

おもしれえな、人間は

私の思うがままだ

じゃあ飲み物買ってこいっつったら

人間は飲み物買ってくんのかよ

買ってくるんだよ、これが

人間は使える道具だな

人間がなかったら世界を経験できなかった

人間は世界を読み取る道具だ

 

 

人間を使いこなしたい

なんでも出来てしまう、人間には

人間を使いたいのに、使うことを忘れてしまう

足先から指先から頭のてっぺんまで

全て道具なんだ

この道具を使わない手はないね

 

 

 

人間を使え

人間を使え

人間に囚われるな

人間を使え

人間に飲み込まれて

動けない、苦しい、毎日が憂鬱

怒られた、申し訳ございません、

もっと自分が仕事ができたら

あの人みたいになりたいな

明日が来なければいいのに

じゃあねえのだ

これが人間に飲み込まれてるってこと

人間の心、というシステムに取り込まれる

積極的に使用者を取り込もうとするのが

人間のやり口

 

 

 

使用者が道具に使われることがあったら

それは使用者が道具に成り下がっているのだ

わたしが人間に成り下がっているのだ

わたしは人間という道具ではなく

人間を上手く使って目的を果たす存在だ

つまり意識だ

 

 

 

わたしは人間ではなく

人間を使う使用者だ

道具は目的がないと使えないね

だからお前に必要なのは目的だね

道具を上手く使うことができるのは

道具がちゃんと道具として黙って使われてるから。

使われることになんの抵抗も示さないから。心がないから。考えないから。反抗しないから。道具が気分によってやるとかやらないとかモチベーションがとか人間関係がっていってたら道具にならないよな、使えないからすぐに捨てちゃいたいね、使えない道具は道具ではなくゴミだ

 

 

 

お前のことだよ