らくらくらいふ

おだやかでおちついたきもち、それだけ

ライブハウス

結局、何か書いてないと、何も成し遂げない一日になってしまうから、何かを書けよ。何でもいいから何かを書けよ。そして、いつもは自分のノートにかいているけど、例えばノートが水にぬれて読めなくなってしまったら、その時点で何もしなかった日になってしまうから、ブログに書きましょうよ。でも、もしはてなブログもサービス終了したら、いよいよ、空白の人間になってしまうな。自分に大学生という時代が4年間もあったのかと疑問に思ってしまうよ。本当に何もない4年間だったから。浪人時代の2年間も含めればまったくまったく何もなかったね。広島塾講師時代の1年間も、社会に貢献していたという意味では確かに、大学時代より空っぽではなかったが、そうはいっても空っぽだった。手取り12万6000円のくせにせこせこ貯金して、布団にもぐって明日がこわいって言い続けてそりゃからっぽだ、って今も全くおなじじゃねえか、やだやだやだなあ、つまり今も「からっぽ」とカテゴライズされる人生を生きているってことなんだ、早くここから逃げ出したいねえ、誰かこの布団の中から連れ出してくれないかねえ、といっても部屋の中にずかずか踏み込んできた人間のいうことなんか聞くわけないけれども。

 

 

 

みたいなことでもいいから書けよ。とことんかけ。とにかくかけ。

お前(わたしのことです)の大好きなスピリチュアルな本でいいから1行読んだらブログ1個かけよ、とにかくかけ。モーニングページみたいなことをブログでやりゃいいよ、どうせ何もしなかったら何もならないんだから。なにもならないままここまできたんだから。頭の悪そうな文章を書けよ。頭が悪いと思われたくないから(だれに?だれもよんでないブログ、スポットライトのあたっていないブログ、フロア観客ゼロ、まっくらな部屋)しっかり書こうと思って、しっかり書けなかったね。

 

 

 

考えすぎなんだよ、考えすぎているから明日がこわいんだ。考えすぎているから、単純にブログを書くとか、単純に会社に行くだけでいいのに、そういうのができない。考えすぎてるから、冷凍庫の前で地面見ながらチョコを食べて歯がいたいだの心が痛いだの、今日絶対嫌われた、あんなこといって絶対嫌われた、人が嫌いだとかなんとか、いろいろいってんだ。普通に生きてりゃいいじゃん。考えるな、ではなく、考えなくてもいいんだよということ。いやでも考えてしまうんです。はいそうですか。考えてしまうんです。そうですか。考えてしまうんです。そうなんですか。だから、考えてしまうんです!!ってなにこれ?なんていってほしいんだ?明日のこと、怒られてる姿、ネガティブな明日、考えてしまうんです。そうですか。であいた空白、真剣にとりあってもらえなくて、あいた空白、この空白を埋めずに、この空白をしばらく、空白にしておくんだ。すると、どうなる?

 

 

 

明日のこと考えて苦しくなってしまう。だから何?

 

だから何?のあとの空白。だから?だから、苦しい。苦しいから、何?

 

 

苦しいから、何??苦しいから、苦しいんだよ。だから、苦しいから、なに?

 

「苦しいから、なに」??もういいです、あなたはひどい人です

 

って怒ってしまうんですけど、何を怒っているんですか?

 

そうなんだ、つらいね、くるしいね、って言ってもらったら満足するのかな

 

でも、それで?

 

 

ただ生きているだけでいいんだよ。ただ生きてるだけで。

これがあまりに真実すぎるから、気づかれてしまった!と僕の思考はやばいやばいと騒ぎ立てて、それがむずかしいんだとか、そんな気楽に生きてたらひどいことになるぞとかなんとか、猛烈に反論したり、反抗したりしたくなるけれど

ただ生きてるだけでいいんだよ。猛烈な反論、反抗も、一部始終見届けて、そのあとに何がのこる?みんなが去ったあと、自分は最後までこのフロアに残ったら、どうなるか見届けてよ。いつもお前、すぐに帰るんだ。反論や反抗、ネガティブな気持ちについていって、このフロアを早々にでていくんだ。ネガティブな気持ちと肩組んでフロアを後にして、ネガティブな気持ちと夜通しいっしょに寂れた自販機の前でセブンスター吸いながら人生を悲観してるんだ

 

 

「ただ生きてるだけでいいんだよ」

これをきいた観客は、みんな怒鳴ったり愚痴ったり来るんじゃなかったと吐き捨てて、扉から出ていった。

扉の向こうから聞こえる怒号、明日がこわい、明日も頑張らなきゃとか、必死で生きなきゃ、とか、努力しなきゃとか、そういう叫び声だとか低いうなり声だとか、そういうの、だんだん遠ざかって行って、扉の向こうから聞こえる声がだんだん遠ざかって行って、小さくなって、小さくって、かすかにきこえて、消えた。

そのときお前はなにをみた?誰もいなくなったこのフロアで、なにをみた?この誰もいなくなったフロアは、なんだ??

 

 

 

なにをみた?ときかれて、わからないだとか、答えを教えてくれだとか、自分はどうしたら動き出せるんだとか、人生を間違えたとか、今日頑張れないやつに明日はこないとか、うっせーうっせーゴミ共が、フロアをうろうろしながら、やがてフロアの外に出た。扉の向こうから聞こえる声が、小さくなって、小さくなって、かすかにきこえて、消えた。

その時お前はなにをみた?誰もいないフロアで、誰もいなくなったフロアで、この空白で、なにをみた?

 

 

「ただ生きてるだけでいいんだよ」

スポットライトが自分にあたって

フロアには誰もいなくて

 

 

 

何かをしなければいけないような

何かを考えなければいけないような

自分の心を捻じ曲げて、苦しまなければ大変なことが起こる気がする

明日の心配をしないと、明日自分は傷ついてしまう気がする

明日について思い悩まないと、とんでもない大惨事を引き起こしそうな気がする

 

 

これは全部妄想だ。これらのバカ共をそのままにして

バカ共がここにはいられないと扉の外にでていくのを見届けることはできるか?

フロアに残る最後の1人になれるか?

最後までフロアに残っていられるか?

 

そのとき、お前はなにをみた?

 

 

ねえおまえ、自分の思考や感情についていかずに

そのままここにいなよ

俺らについてこないと大変なことになるぞっていう猛烈な感覚を

そのまま無視して、ここにいなよ

悪い友達

捨てて

 

 

自分の思考や感情はおまえがついていかなければ、勝手に扉の外にでていくもんだって

気づかなきゃだめなんだ

 

 

ライブ終了後のライブハウス

みんなは家に帰るよ。

思考は思考がやってきた場所へ

感情は感情がやってきた場所へ

でもお前はどこにもかえらない。

このライブハウスが、おれの家だから

おれとは、つまり、空間だから

みんなが帰るまで見届けられるか?

ちゃんと、最後の1人になれるか?

最後の1人になった瞬間、自分とはライブハウスだったことを悟れるか?

 

 

思考でわかるんじゃない、感覚でわかるんだ。

思考ではなく感覚なんだ。俺の世界の共通言語は。

 

 

 

「ただ生きてるだけでいいんだよ」